2019.08.11
木造住宅の造り方 在来軸組工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)の特徴
あらたーホームの新井です。
注文住宅を検討する場合、最初に検討するのが木造住宅の造り方になります。
木造住宅の造り方には、在来軸組工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)の2種類あります。完成した建物の外観からは、どちらの工法によるものかは、プロでも判別しがたいものがあります。
一見して見た目は同じようですが、両者は生い立ちから造り方も大きく違います。
今回は木造住宅の造り方の在来軸組工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)について書いていきます。
目次
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1、在来軸組工法は「線」、枠組壁工法は「面」
■在来軸組工法
民家などの伝統的な建物に見られる、柱や梁(はり)が基本となる作り方で、現代の日本における木造住宅に最も広く使われているものです。
在来、すなわち「在り来たり(ありきたり)」と呼ばれる所以です。
在来軸組工法の骨組は、柱、梁、筋かい(すじかい)などの軸組を「線」で構成するのが特徴です。
地震力や風圧力などは建物を横から水平に押す力となりますが、在来軸組工法では、柱と梁で囲まれた部分に斜めの材「筋かい」を入れて建物が大きく損傷したり倒壊したりするのを防いでいます。
■枠組壁工法
ツーバイフォーとも呼ばれ北米に起源をもち、日本でも近年広く普及している造り方です。
ツーバイフォーのいわれでもある、2×4インチ(製材後の実寸:約4×9cm)を枠材の基本にします。合板などの面材を張って枠組とし、床、壁、屋根を枠組「面」で構成するのが特徴です。
地震力や風圧力などは建物を横から水平に押す力となりますが、枠組壁工法では、枠組に合板などの「面材」を張って建物が大きく損傷したり倒壊したりするのを防いでいます。
2、施工技術と工期
■在来軸組工法
柱と梁の接合部には、複雑な加工が必要で、これまでは現場作業に大工の熟練度が求めれれてきました。しかし近年は接合部の加工にプレカットと呼ばれる工場加工された部材が普及したことで簡略化が進んでいます。それでも大工の技量が重要なことに変わり変わりません。
■枠組壁工法(ツーバイフォー)
規格化された構造部分を、釘や金物で接合するので高度な技術を必要としません。それだけに品質のばらつきは少なく、工期についても枠組壁工法の方が概して短くなります
3、工法と特性
■在来軸組工法
在来工法は、骨組をくみ上げるときに、屋根の下地まで工事して屋根葺を先行するので、工事中の雨から骨組みを防いでくれます。
柱と梁で構成する在来工法は、間取りの自由度が高く、大規模な増改築がしやすいという特性があります。
■枠組壁工法(ツーバイフォー)
枠組壁工法は1階の床→壁→2階の床→壁→屋根の順に工事をすすめる為、屋根ができるまで日数がかかります。その間、防水シートで養生しておかないと、できかけの床や壁が水浸しになります。雨が多い時には注意が必要です。
合板などの面材を張る枠組壁工法は、在来軸組工法に比べ、気密性や断熱性を確保しやすいという特性があります。
4、メリット・デメリット
在来軸組工法と枠組壁工法のメリット、デメリットは以下の通りです。
構造 | メリット | デメリット |
在来軸組工法 |
・間取りの自由度が高く、大規模な増改築がしやすい
・躯体の建て方から屋根工事までの期間が短く、工事途中の降雨による悪影響が少ない
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・大工の技量が求めれれる。
・工期がかかる
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枠組壁工法(ツーバイフォー) |
・規格化されたパネルを金物または釘打ちで組立てるため高度な技術が不要で品質にばらつきが少ない
・工期が短い
・気密性や断熱性に優れている
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・規格化されているため、間取り変更や大規模な増改築などの自由度が制限される。
・屋根を最後に作るため雨が多い時は床や壁が水浸しになる可能性がある
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どちらの工法にもメリット、デメリットはあります。
注文住宅を検討する場合は、それぞれの特性を理解して、どちらの工法が適しているかは慎重に検討する必要があります。
ぜひ、ご参考にして下さい。
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